こんにちは。
税理士の庄司です。
さて本日は経営者なら
多かれ少なかれ抱えている
「不安」を和らげる方法を考えてみます。
そもそも経営者の抱える不安は
「原因」と「時間」に分類されます。
「原因」は殆どの場合「人」「物」「金」といった経営資源の不足
これらに起因する仕事の遅延、品質低下などです。
また「時間」は「人」「物」「金」が
期日までに準備できない
または不足しているということに起因します。
よって、経営者の不安のすべてが
「人」「物」「金」に起因するといっても過言ではないわけです。
そこに「時間」の要素が加わると、
「制約=タイムリミット」というプレッシャーが加わり
より不安度は高くなります。
これらの不安を取り除くのは容易ではありません。
シンプルに考えれば「人」「物」「金」に
余裕がある状態を維持すれば不安はなくなります。
問題は「人」「物」「金」に余裕のある状態を
作り出すのに「ある要素」が必要であるということです。
それは「利益」です。
つまり経営者の不安の根本原因は「利益」の不足です。
なんだと思われるかもしれませんが、
この「利益」を確保するということは
経営の永遠の課題とも言えます。
それではこの「不安」を取り除くにはどうすればいいのか。
「利益」を確保が根本解決ですが、
その前に「方針をはっきりさせる」のが効果的です。
たとえば毎月資金が100万円不足するとする。
そのまま放置したら年間1200万円の不足が生じますので
どこかで資金調達しなければいけません。
普通は何か手を打とうとするでしょう。
その「手の打ち方」を明文化して、はっきりさせるのです。
まずは100万円不足している原因をはっきりさせます。
資金不足の原因は「粗利益」の不足か
「経費過大」か「債務過剰」か「その全て」かです。
仮に「粗利益」の不足に手を打つならば、
「粗利益」の構成要素である「売上」を改善するか、
「原価」を改善するか、という選択肢があります。
仮に「売上」を改善するならば
売上は「単価×数量」ですから、「単価」のアップを図るか
「数量」のアップを図るか、という選択肢が生まれます。
仮に「数量」のアップを図るならば、
取引先をABCに分け、Aは反復して購入してくれる得意先
Bは一度購入してリピートのない得意先
Cは新規開拓とします。
それぞれにリストを作成し、Aはさらなる拡販を
Bは再度購入を促し、Cは新規開拓の営業をします。
このように原因をドリルダウンして
「手の打ち方」を明文化していくのです。
「手の打ち方」は今後ブログで色々とご紹介していきますが、
このように具体的な行動手順が確定すると、
行動が不安を打ち消してくれるようになります。