コロナ関連融資の据え置き期間の終了が、
令和5年6月から8月にかけて集中すると見込まれています。
元金返済開始に伴い資金繰りがひっ迫する
経営者さんも増えると考えられ、各種支援策が出ています。
借り入れ条件などは個別に後日動画で解説します。
今回はざっと総まとめをしてみましょう。
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1.民間ゼロゼロ融資等の返済負担軽減のための保証制度【コロナ借換保証】
https://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/sinyouhosyou/karikae.html
民間金融機関の信用保証協会保証付き融資の借り換えを支援しています。
今回据え置き期間が終了し、元金返済がはじまるコロナ関連融資を借り換え、
据え置き期間の再設定や新規融資を受けられる可能性があります。
令和5年9月末までの制度です。
2.コロナ融資の受付延長【日本政策金融公庫】
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/covid_19_m.html
日本政策金融公庫では、新型コロナウイルス感染症特別貸付の新規受付を
令和5年9月まで延長しています。
3 コロナ借換を円滑に実行するように、政府から金融機関に要請が出ました。
https://www.meti.go.jp/press/2022/03/20230307002/20230307002.html
今回のコロナ借換については、返済負担を軽減し、
企業が速やかに業績回復できるように、金融機関に伴走支援を求めています。
具体的な伴走支援については「経営行動計画書」を作成し、
これに基づいて金融機関が各企業をモニタリングし、
支援することが求められています。
これがハードルとなって、一部このコロナ借換について
消極的な金融機関もあるようですので、上記要請が発せられました。
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コロナ関連融資の返済負担が重い、
資金的に不安だという経営者さんにつきましては、
積極的に上記の制度を活用して、資金繰り改善に取り組んでみてください。
まずは銀行担当者に率直にお話しを持っていって下さい。
なお「経営行動計画書」の作成や、コロナ借換後の出口戦略などについて、
しょうじ会計では積極的に支援しておりますので、
まずはLINEで友達登録のうえ、チャットでご相談を承っております。
少しでも経営者の皆さまの
お役に立てれば幸いです。
いよいよコロナ融資も返済が始まり、企業の経営環境もますます厳しくなっていくことが予想されています。
こんな不安だらけの経営者の皆さまに少しでもお役に立ちたいと思いまして、こんなYouTube動画を作ってみました。
画像右下の「YouTube」をクリックしていただくとアプリで見れます。
少しでも経営者の皆さまのお役に立つことができれば幸いです。
こんにちは。
税理士の庄司です。
さて本日は経営者なら
多かれ少なかれ抱えている
「不安」を和らげる方法を考えてみます。
そもそも経営者の抱える不安は
「原因」と「時間」に分類されます。
「原因」は殆どの場合「人」「物」「金」といった経営資源の不足
これらに起因する仕事の遅延、品質低下などです。
また「時間」は「人」「物」「金」が
期日までに準備できない
または不足しているということに起因します。
よって、経営者の不安のすべてが
「人」「物」「金」に起因するといっても過言ではないわけです。
そこに「時間」の要素が加わると、
「制約=タイムリミット」というプレッシャーが加わり
より不安度は高くなります。
これらの不安を取り除くのは容易ではありません。
シンプルに考えれば「人」「物」「金」に
余裕がある状態を維持すれば不安はなくなります。
問題は「人」「物」「金」に余裕のある状態を
作り出すのに「ある要素」が必要であるということです。
それは「利益」です。
つまり経営者の不安の根本原因は「利益」の不足です。
なんだと思われるかもしれませんが、
この「利益」を確保するということは
経営の永遠の課題とも言えます。
それではこの「不安」を取り除くにはどうすればいいのか。
「利益」を確保が根本解決ですが、
その前に「方針をはっきりさせる」のが効果的です。
たとえば毎月資金が100万円不足するとする。
そのまま放置したら年間1200万円の不足が生じますので
どこかで資金調達しなければいけません。
普通は何か手を打とうとするでしょう。
その「手の打ち方」を明文化して、はっきりさせるのです。
まずは100万円不足している原因をはっきりさせます。
資金不足の原因は「粗利益」の不足か
「経費過大」か「債務過剰」か「その全て」かです。
仮に「粗利益」の不足に手を打つならば、
「粗利益」の構成要素である「売上」を改善するか、
「原価」を改善するか、という選択肢があります。
仮に「売上」を改善するならば
売上は「単価×数量」ですから、「単価」のアップを図るか
「数量」のアップを図るか、という選択肢が生まれます。
仮に「数量」のアップを図るならば、
取引先をABCに分け、Aは反復して購入してくれる得意先
Bは一度購入してリピートのない得意先
Cは新規開拓とします。
それぞれにリストを作成し、Aはさらなる拡販を
Bは再度購入を促し、Cは新規開拓の営業をします。
このように原因をドリルダウンして
「手の打ち方」を明文化していくのです。
「手の打ち方」は今後ブログで色々とご紹介していきますが、
このように具体的な行動手順が確定すると、
行動が不安を打ち消してくれるようになります。
確定申告が終わりました!!
だいぶ散り気味ではありましたが
事務所のみんなでお疲れ様のお花見をしました。
飲んで食べて、楽しいひと時でした。
企画してくれた佐藤君、松尾さん、ありがとう!!
20年くらい前まで経営計画が、
過去の延長線上で作成できた時代がありました。
「昨年100万円売り上げが伸びたから、今年も100万円伸びるだろう」
こんな感じで売り上げ計画を立てることができました。
これを「未来の数字」と呼んでいました。
今はどうでしょうか。
社会も経済も国際情勢も極めて複雑で予測不能な現代を
最近は「VUCA」と表現しています。
このような時代の「未来の数字」とは、
自ら設定した理想の将来像に基づく「未来の数字」をいいます。
続く
経営数字には二つの種類があります。
「過去の数字」と「未来の数字」です。
「過去の数字」は毎月おなじみの試算表の数字です。
「過去の数字」は過去の傾向を表すものです。
明日の実績を予測するものにはなりません。
過去の傾向をとらえたところで、
今の時代、未来を予測することはできません。
「過去の数字」を役立てるには一つの方法しかありません。
それは「未来の数字」と対比することです。
続く
私はこれまで様々な経営者を見てきていますが、
「この人は数字に強いな」と思う経営者の特徴のひとつに
「仮説を立てる」というものがあります。
たとえば「今月の売上がいくらである」、と説明したとします。
数字に強い経営者は、常に自分の中に答えがあって、
説明を説明として聞くのではなく、
説明を聞きながら自分の仮説と突合検証しています。
もし自分の仮説と異なる説明をされると、
鋭くその理由を求めてきます。
こういう経営者に出会うと、私はワクワクします。