独立した頃の僕は、「社長になれば自由になれる」と思っていました。
上司はいないし、仕事も自分で決められる。誰にも指図されずに生きられる。
そんなイメージを持っていました。
ところが現実は違いました。
資金繰りに追われる。
借入の返済が気になる。
社員が辞めれば自分が現場に入る。
お客様からの連絡にもすぐ対応しなければならない。
気がつけば、勤務時代よりも不自由になっていました。
今振り返ると、僕は自由の意味を勘違いしていたのだと思います。
自由とは、好き勝手にできることではありません。
自由とは「選択肢を持つこと」です。
断りたい仕事を断れる。
値上げを決断できる。
休みたい時に休める。
新しい挑戦ができる。
その選択肢を生み出すのが、お金と組織です。
お金に余裕がなければ、目先の売上を追い続けなければなりません。本当はやりたくない仕事でも受けざるを得ない。お客様を選ぶこともできません。
組織がなければ、社長自身が会社のボトルネックになります。自分がいないと回らない会社では、いつまで経っても現場から抜け出せません。
僕自身、50代になってようやく分かってきました。
自由は気合いや根性で手に入れるものではない。
利益を残し、お金を蓄え、組織を育てる。
その結果として生まれるものなのだと。
だから今の僕は、売上だけを追うのではなく、お金と組織をどう作るかを考えています。
社長の自由は、偶然手に入るものではありません。
お金と組織という土台の上に築かれるものなのだと思います。


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