インフレ時代において、値上げできない会社は、実質的に毎年値下げしているのと同じです。
人件費は上がる。
社会保険料は上がる。
外注費も仕入価格も上がる。
しかし販売価格だけが据え置きであれば、利益率は少しずつ削られていきます。
しかも怖いのは、その変化がゆっくり進むことです。
最初の一年は耐えられる。
二年目も何とかなる。
でも三年、五年と続けば、利益は確実に圧迫され、資金繰りに余裕がなくなります。
経営者にとって本当に怖いのは赤字ではありません。
選択肢を失うことです。
採用を諦める。
投資を諦める。
教育を諦める。
そして最後には、自分自身の時間や自由まで失ってしまう。
だからインフレ時代の経営に必要なのは、「節約」ではなく「付加価値経営」だと思っています。
価格を上げる。
粗利を高める。
生産性を上げる。
そして生み出した利益を会社に残し、再投資していく。
インフレは、経営者に対して「今まで通り」を許さない時代です。
これからの時代は、売上の大きさではなく、どれだけ利益とキャッシュを残せるか。
そこが会社の強さを決めていくのだと思います。


この記事へのコメントはありません。